脳出血から生還~日々続くリハビリを記録

55歳の働きざかりで、脳出血で緊急入院。もう一度「ロードバイクに乗りたい」「ツールド東北に出たい」男の闘病記。

脳出血、脳卒中になった時に、生死を分けること

夫が脳出血で倒れ、入院した。
後で知って、とても怖くなったのは、
脳出血の死亡率の高さ」だった。
重度の障害が残る人も多い、という。
なぜ、夫は助かったのだろう。
後で、聞いてみると、いくつか、ラッキーなポイントがあった。
発症し、匍匐前進でしか移動できなくなっていた。
【1)携帯があった】
携帯で119に電話できた。
いつもは、いろんな場所に置いているのに、
この日は、リビングに置いていた。
【2)家のドアに鍵をかけていなかった】
あの時、私が先に出かけ、夫は後から追いかけてくる
予定だった。
鍵をかけていなかった。
もし、あの時、鍵ををかけていたら、
夫は這って、玄関までたどり着いて
鍵を開けることはできなかった、だろう。
そして、もし鍵が開けられない場合、
救急隊員は、消防隊員を呼ぶ必要があった、と聞いた。
そしたら、もっともっと、時間がかかり、
もっと深刻になった、はずだ。
【マンション玄関のオートロック】
実は、夫は、救急隊に自力で電話して、
到着した時に、
「オートロックの鍵を開錠しよう」として、
何度もトライ、何度も倒れている。
 
【救急用に、「緊急ロック解除」があり、
1Fで救急隊が開錠できる】 ようだ。
※写真
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ところが、夫は分からなかったので、
何度も開錠しようとした。
【部屋に備え付けてあるインターフォン】は
床から1m60cmぐらいの高さにあり、
立ち上がって、開錠する必要があった。

これで倒れた時に、頭を打つほうが危なかった。
実際、夫の左腕は、血がついていた。
後で知ったが、脳卒中脳出血になると、
【バランス感覚が全部おかしくなる】なるため、
ちゃんと立ち上がれない、ようだ。
こんな時に、開錠しようとトライするほうが危ない。
【③たまたま、救急車を受け入れてくれる病院が、地域で一番の脳の病院だった】
後で考えると、どこの病院も余裕はなかったはずだ。
ラッキーとしか思えない。