下肢のリハビリ
杖なし、装具無しで歩きたい。麻痺患者の夢です。
私は、その夢を叶えました。
どうやってか?
歩行運動を徹底的に学び、理解し、トレーニングし、できない事を洗い出す。そしてその出来ない事を出来るためにはどう言う対策、トレーニングが必要かを理学療法士と話し合い、徹底的に実践していく作業を繰り返しました。
例えば、単に下肢の背屈ができないからと、主動作筋である前脛骨筋群のトレーニングをすれば良いということではないです。
背屈が出来ない理由には、拮抗筋であるハムストリングや足底筋群の過緊張もあるかもしれません。脳出血片麻痺患者には、下肢に遠心性の痙縮が強く出ますので、この過緊張は全ての動作に関わると私は思います。
なので、この過緊張を和らげる対策も筋トレ以上にしなければなりません。
兎にも角にも、人の体、運動動作の解析と理解が本当に大切です。
脳卒中になり、無意識でできていたことが、出来ないのですから、頭で理解して、身体で「再現」するしか無いと信じています。
北海道科学大学義肢装具学科の昆教授のyoutubeは、私のバイブルです。
そして、運動解析と治療マネージメントと言うページは、治療院の先生向けのページですが、わかりやすく運動解析や用語をまとめていて、とても良いです。 https://arch-seminar.com/
兎にも角にも、よく学び、よく対策する事が必要です。
それが回復への一番の近道だと思います。
「歩行運動と言う、倒立振り子運動をスムースに行うためには、歩行周期を理解した上で、COG の移動を意識し、床反力作用線の正しい移動を誘発し、それぞれの関節モーメントが起きるタイミングを正確にしなければなりません。」
これが私の考えで、これを理解して欲しいのです。