脳出血から生還~日々続くリハビリを記録

55歳の働きざかりで、脳出血で緊急入院。もう一度「ロードバイクに乗りたい」「ツールド東北に出たい」男の闘病記。

病人、病人の家族に「メンタルヘルス」の基本知識が欲しい

夫が倒れてから
「とにかく、家族が疲れるから、
気を付けてね」
「休んでね」と言われた。
確かにそうだった。
自分の体と心をケアしながら、病人の心も支えないといけない。
会社のこと、親戚に連絡、健康保険、いろんなことを
一人で対応しないといけない。
 
そして、脳出血で倒れてから、夫は、感情のジェットコースターを
経験したはずだ。
突然、倒れ、訳が分からずICUに運ばれ、
コロナで3週間面会ができなかった。
病院にいると、時間がたくさんあるから、
ネガティブなことをたくさん考えたはず、だ。
 
夫は発症してから、最初にドーンと落ち込んだ。
最初は訳が分からないが、
2週間も経つと、「状況が見えるから」と後から知った。
 
2週間後ぐらいに、一つの谷が来る、と。
 
脳卒中脳出血のあと、鬱になる人が多い、という。
 
私はこの期間、本当に心配した。
そうならないために、
家族が倒れないために、
【一般的な知識でいいから、病人と、
病人の家族のメンタルヘルスの情報が欲しかった】
患者は、どんな感情になるのか。
どんな声掛けをしたらいいのか。
励ましていいのか。
 
「こんなことが起こるんだな」と準備したいのだ。
次は、ジェットコースターの谷が来るかもしれない、と。
 
その情報が欲しかった。
「A4 1枚の紙」の情報でいいから。
図書館で探しても、
本屋に行ってもなかった。
ネットでは、たどり着かなかった。
一番欲しかった情報、だと思う。
海外の病院なら、そんなケアがあるんだろうか。