脳出血から生還~日々続くリハビリを記録

55歳の働きざかりで、脳出血で緊急入院。もう一度「ロードバイクに乗りたい」「ツールド東北に出たい」男の闘病記。

夢中になれば、疲れや悩みは出ない。夢に向かう。

 
私が入院している病院の
「回復期リハビリテーション病棟」には、
40床あり、ケガと脳卒中の人が入院している。
 
たぶん、ケガの人は5人ほど。
残り35人ぐらいが、脳卒中です。
全く動けない(目を開ける、閉じるぐらい)の人が2人、
「歩けるけど、ここがどこか分からない」人も2人。
私よりも若い人も数人いて、
「50代以下の若い人」は10人弱。
だから、脳卒中患者のうち、「3割が50代以下」、と
『若年化』しているように見える。
男女比はほぼ、同数。
ただ、男性は左脳に障がいがある人が多く、
言語障害があります。
比較的麻痺が軽い人は、入院時から歩ける人もいる。
ほぼ、すべての患者(脳疾患)は、身体か、
脳機能、あるいは両方のリハビリをしています。
私は不幸にも左側の障害が重いですが、
幸運にも、脳に高次機能障害の異常がなく、
「死亡率や、重篤な麻痺」が多い脳出血なのに、
本当に、助かった。
「また自転車に乗ってツールド東北に出る」
という夢も、周りの人からすると、大変贅沢なもの。
多くの患者さんは、
「もう一度、自分の足で歩きたい」
「家に帰りたい」  と言うものだ。
中には、家ではなく、施設に移っていく人もいて、
本当に涙が出る。
装具付きとはいえ、私は歩くことができる
あと2か月は最低でも入院になりそうだなりそうだ。
「杖なし歩行」も開始しているから、
どこまで改善できるか、楽しみだ。
温泉に行き、お風呂に入りたい。
たまには「素足歩行」も頑張っている。
時々、頑張ることに疲れる。
あるオリンピック選手が、上達はコツは
 
「頑張らないこと。
 頑張ると疲れたり、苦しかったりする」と言ってた。
『夢中になりなさい』と。
夢中になれば、疲れや悩みは出ない、と。
リハビリに夢中になるのは難しいけど、
夢に向かって進む、と考えれば夢中になれるかな。