脳出血から生還~日々続くリハビリを記録

55歳の働きざかりで、脳出血で緊急入院。もう一度「ロードバイクに乗りたい」「ツールド東北に出たい」男の闘病記。

ヒルクライムと脳出血

脳出血は残酷な病だ。

 

脳の中の細胞が死ぬ。

 

その事により、体の様々な機能が一遍に駄目になる。

 

麻痺が残った場合、それは一生の付き合いになるようで、障害者に格付けされる。

 

中年ヒルクライマーだった。

心肺を鍛え、心拍数170ぐらいまで上げて坂を登るトレーニングをしていた。

 

脳出血後、循環器の医師に「配管」が経年劣化しているところに、ポンプを高圧タイプに変更すれば、配管が持たないだろうと諭された。

 

つまり、生活習慣と加齢により劣化している血管を顧みず、心筋ばかり鍛えたから、血管が裂けたのだ。

 

だが、皮肉なことにヒルクライムをしていたからこそ、片麻痺を改善できてもいるようだ。

 

長年通っている整体の先生は、あの仙台育英サッカー部出身で選手権ベスト8メンバー。

彼が倒れる前に私のふくらはぎを「えげつない脹脛」と称賛してくれていた。

また、健康診断で、クレアチニンの値がかなり高く、精密検査したところ、同世代の人に比べ筋肉量が異常に多い事が判明した。

医師からは月に1000キロは乗る自転車のせいだろうと呆れられた。

 

基礎的な筋肉量が多く、麻痺によるノンユースの期間に失われた筋肉量を引いても、まだ結構残っていたようだ。

 

いずれにせよ、何でもバランスが大切と言うことだ。

 

 

ヒルクライムは楽しい、達成感も半端ないし、ドーパミンが出まくる。

 

たが、追い込むなら、「血管」を凄く意識してほしい。

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