脳出血から生還~日々続くリハビリを記録

55歳の働きざかりで、脳出血で緊急入院。もう一度「ロードバイクに乗りたい」「ツールド東北に出たい」男の闘病記。

普通の靴が履きたい!

脳出血後のリハビリは、まるでロボコップのような長下肢装具からスタートしました。

 

回復期病院に移り、カットダウンして短下肢化したのが、発症から、50日後位でした。装具を足に嵌めて、靴を履くので、普通の靴は履けず、専用の靴で、しかも麻痺側のみ2センチ大きい。

如何にも!と言う感じでしたが、それしか履けないからしかたない。何とか普通の靴を履きたいと思い、リハビリに励みましたが、退院時の装具はタマラックと言う装具で、普通の靴は履けないタイプはでした。

もう少し足首の背屈が出れば、ゲートソリューションデザインと言う、限られた種類とは言え普通の靴が履ける装具が、つかえましたが、そこまでには、至らずでした。

 

何とか普通の靴を履きたいとは思いますが、装具なしでは歩けない。

先生からは5年くらい使う人もいるといわれたタマラックでしたが、こんなものを5年も使うのか?!とはっきり、落ち込みました。

通院リハビリから、介護保険に移行して通所リハビリに移行して3ヶ月、そう、発症から一年になろうかと言う頃です。

担当の若い女性OTが、オルトップ装具使ってみましょう、と言い出しました。

実はその夏、退院して3ヶ月たった頃、ミズノのハイカットサポーターを購入して、こっそり歩いてみたのです。

結果は散々、数百メートル歩けたでしょうか?内反尖足を押さえられないし、固い装具ではないから、筋力も足りず、怖くて全くダメでした。

オルトップと言う装具は市販品で、簡素な装具です。殆どの普通の靴が履けますが、それだけにホールド感が乏しく、使用が難しい。歩この際に、膝にスナッピングが出てうまく歩けません。

不安がる私の背中を強く押してくれたのが、前述のOTさん。

 

リハビリ科の医師は、私にはオルトップは無理とみて、ゲートソリューションデザインを薦めてきます。最終的に先生は使ってダメなら諦めるだろうと私とOTのチャレンジを容認、処方箋を書いてくれました。

 

使い始めると、イニシャルコンタクトの際に、脹脛を押してくれないから、膝にスナッピングがでます。結果、反張膝による痛みも出ました。

 

二人で対策を練り、一人で歩行運動の基礎知識を学び、「歩行とは何か」を突き詰めました。

 

発症から一年たったころ、つまりオルトップを使い始め半年が経過した頃、リハビリ科の先生が診察時に、ほとほと感心したように「やれば出きるんですねえ」と。

それから半年、秋の終わりには、ザムストサポーターの使用も開始。殆どの靴(革靴以外)が履けるようになりました。

 

退院から二年目には、裸足歩行も出来るようになりました。それにともない「特別障害者」の位置付けの二種二級から、二種三級になりました。

 

有難いです。全ての方に感謝ですね。

 

ザ・タマラック(洗面器ブルーの特注品)

 

オルトップでジャカルタに出張

 

その翌年はミズノの市販サポーターで再びジャカルタ