脳出血から生還~日々続くリハビリを記録

55歳の働きざかりで、脳出血で緊急入院。もう一度「ロードバイクに乗りたい」「ツールド東北に出たい」男の闘病記。

麻痺からの回復

月に20日はプールに通っています。主に水中歩行です。水中では、負担が少なくなり思い切った体の動きが出来ること、転倒してけがする危険がほとんど無いことから続けています。

理学療法士もプールを進めています。

 

さて、私の通うセントラルスポーツの店長さんとすこしお話しする機会がありました。

私の通う夕方の時間はキッズスイミングと一緒で、店長も指導当たります。いつも良く通る声で、しっかり良いところを誉め、子供たちが自信を持てるように心がけているように感じます。また、いけないことにはきちんとその場で注意をしています。指導者としてとても丁寧で、しっかりしていると感心します。

 

その店長曰く、センスや才能もありますが、やっぱり練習の量、取り組む姿勢と努力にはかなわないのだそうです。

 

スイミングをリハビリに置き換えると私たちリハビリを受ける側にも当てはまります。

センスや才能は脳のダメージ具合、麻痺の程度(ブルンストロームステージ参考)に置き換えられます。

センスが無い=麻痺が重い、だけど努力とリハビリ量でセンスを越えられるのです。

 

リハビリに取り組む姿勢と量、そして努力することが大切なのです。

 

私は、発症後一ヶ月の診断で、中等症以上、手はグーのまま、本のページを押さえられるぐらいにはなる(片麻痺界で言う「文鎮」)。足は、室内四点杖、屋外車椅子、まだ若い(55才)ので、頑張れば車椅子はなくてもと言われました。

凄いショックでした。

後日、勤務医である甥から、かなり厳しめに伝えないといけないからね、と言われ、病院側の大人の事情も知りましたが、本当に涙したのを今でもはっきり覚えています。

 

そんなセンスの無い状況からのスタートでしたが、生まれて初めてに近い努力をしました。そして三年間、続けています。

 

今では0だった握力は28キロに、杖と補装具が無くとも二万歩は歩けます。階段も気をつければ、手摺なしでも行けます。

 

努力は結果を裏切らない!

日々の積み重ねしか無いのですね。

 

写真は、日々の積み重ねで見事東北大学医学部にご長男を入学させた仙台市青葉区一番町の「たかやま酒場」ご主人と。