「深夜は6人で60人を見る」看護師さんの勤務体制の劣悪さに、心が重い。
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心が重い。
ここに来て、早くも18日が経った。
今まで見えてこなかったものが、見えてきた。
看護師さんたちの勤務体制の劣悪さ、だ。
三交代で、深夜番は23時頃から、らしいが、
夕方18時に帰り、
5~6時間後、また病院に来て働かなければならない。
しかも、深夜は60人を6人で看るらしい。
私が見たところ、自分でトイレに行ける人は2割。
2~3割は尿に管を入れtえいるが、
残りの30人は、自力ではトイレができない。
また、脳の病気ゆえ、の行動を昼夜問わず行う人もいる。
本当に大変だ。
だから一部の人は心が病んでいる気がする。
患者を人として扱うレベルが、著しく低くなる、のだ。
一般病棟に移った頃、
「よく騒ぐ人だな」と思った人がいた。
彼は麻痺がひどく、ほとんどのことが自分でできない。
本当に手がかかる、のである。
ある時、夜中に、彼はトイレに行きたくなり、
尿瓶をあてがい、用を済ませた。
しかし、看護師さんは、他の患者の世話に行ってしまい、
戻ってこない。
片手は尿瓶をしっかり持つ必要がある。
そうしないと自分のベッドに尿が逆流してしまうから、だ。
当然、用を足しても、ナースコールを押す手がない。
もう一方の手は麻痺している、のだ。
結果、彼は「終わった」ことを精いっぱいの声で訴えている。
脳出血で、言語の障害がある彼は、
満足に声も出ないので、呼びかけではなく、
「騒ぐ」ように聞こえていた、のだった。
また、忙しさに苛立つ方もいて、
一方的、かつ高圧的に物言いをする看護師の方もいる。
悔しいが、こちらはパンツ一つ、
自分でおろせない。
今まで、社会の中で、立派に仕事をこなし、
生きてきた者が、
ある日ある時から、
パンツ一枚、靴下一枚、自分で着替えられなくなる。
その世話をする看護師さんの苦労は「壮絶」だ。
しかも、コロナで急患を受け入れる病院が減っている。
彼女、彼ら、現場の看護師の疲弊は著しく、
時には棘となって、患者へ向かう。
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昨日までの私は、それを「恨んだ」
でも、今朝からは「恨む」のをやめる。
常に感謝の心を伝え、せめて私だけでも
彼ら、彼女らの心をほぐすように、努力したい。
だが、私がこの病院に来た理由は、
私が、私の意思で飲み食い、暮らした結果である。
入院仲間のトヨダくん、他の患者も言うように
「好き勝手だったかもしれないな」
だから、なのだ。
私たちの好き勝手で、下の世話までせざるを得ない人達に
「仕事だろう」と言うのは、あまりにも酷、
というもの、だろう。
まもなく夜も明ける。
新しい日だ。
明るく元気に発進しよう。