上肢については、急性期では全く動きませんでした。
回復期に転院してからもほとんど動かず、悩みました。
が、とても信頼できるOTさんに見てもらうことができました。
余計なことはせず、言われたことだけをするように言われ、そうしました。
それは両掌を合わせ、肘を張り手をできるだけ上に持っていくポーズ(拝むような感じです)を毎食事にするようにという指示でした。
3か月後七キロほどになった握力。
OTさんは、感激し、退院前の最後のリハビリで、テニスの公式球を私に持たせ、縫い目をボールを回しながら指で追いかけるよう指示しました。
「あなたにこのリハビリをさせるとは思いもよらなかったと」
あの日から2年後、5年後には出るかもといわれた握力25キロを出し、今は、25.9キロが最高記録。
海鞘を剥いて、酢の物を作り、ゴルフもワンラウンド回れ、腕立て伏せも10回3セット可能。このブログも両手で打っています。
痛みが出なければ、何をしてもよいといわれています。
もちろん、痺れと感覚障害が強く残り、タイプのスピードも健常時の何分の1です。
努力は結果を裏切らず、ゆっくりでも確実に進歩する自分に「純粋に」うれしい、そんな毎日を送れています。