脳出血から生還~日々続くリハビリを記録

55歳の働きざかりで、脳出血で緊急入院。もう一度「ロードバイクに乗りたい」「ツールド東北に出たい」男の闘病記。

痙縮のお話し

脳卒中の後遺症に麻痺があることは、知られています。

 

痙縮と呼ばれ、上肢は求心性の下肢は遠心性の収縮がおきます。

わかりやすく言えば、腕や指が畳んだ状態になり、足は爪先がピンと延びた状態になるのです。

 

脳細胞がダメージを受けた結果、筋肉に異常な反応がでるのです。

そして、この痙縮、じっとしていると強く筋緊張が現れてきます。

 

この痙縮がある程度の期間続くと拘縮と呼ばれ、筋肉が固まり「廃用」となります。

この拘縮、廃用が、怖いので皆さんリハビリを続けるわけです。

 

今年の転倒はこの痙縮が影響しました。

立ったまま、店の開店を待っていましたが、立位を保持するうちに、筋緊張が高まり、思わず少し後退りをしたのです。

その際に、踵が歩道のブロックタイルのわずかま1センチほどの段差に引っ掛かり、仰向けに転倒しました。

 

回りの人に助け起こしてもらえましたが、一人では立てませんでした。

精神的なショック(恥ずかしさ)もありましたが、肉体的ダメージは、数日後から5ヶ月たった今も続いています。

 

立っている状態を保つ。何気ないことですが、実は筋肉を使って、重力と戦っています。

良く、お年寄りも立っていることが苦手と言いますが、これも同じで、筋肉が弱くなり立位を保持できないのです。

 

ぜひ、電車やバスでお年寄りやからだの不自由な方など見かけたら席を譲ってあげてください。

実は私も調子の良いときは、お年寄りに譲ります。

画像は東戸塚病院のHPより引用(痙縮の説明)