脳出血から生還~日々続くリハビリを記録

55歳の働きざかりで、脳出血で緊急入院。もう一度「ロードバイクに乗りたい」「ツールド東北に出たい」男の闘病記。

情報の民主化とリハビリテーション

堀江貴文氏が良く言う情報の民主化と言う言葉が好きです。

知り得無かった情報がITにより、一般の人でも知ることが出来るようになり、生活が改善すると言うもの。

ま、詳しくはホリエモンYouTube ででも。

 

さて、今朝出勤時にうちの前で反対側の歩道を歩く片麻痺の方を見かけた。

 

年齢は私と同じか少し若い(50代)。四点杖を使い歩く彼の歩様は、代償動作が少なくきれいだ。

 

恐らく数ヵ月前も見掛けたことがある。

 

歩様、年齢、体型(スラッとしている)、姿勢、どれを取っても問題ない。

しかし、彼は未だに、長下肢装具をカットしたと思われる金属支柱の短下肢装具に、片足だけデカイ専用の靴で、四点杖だ。数ヵ月の間の変化、進歩、進化が見えないのだ。

 

回復期病院を退院すると介護保険によるリハビリか、自費リハビリになる。介護保険のそれは高齢者の寝たきり予防リハなので、若い人にはもの足りず、自費リハは、余りに高額。

 

介護保険のリハビリスタッフも作業療法士理学療法士なので、私のように良く学び、こちらから、問題提起や自主トレ等の工夫、あるいはリハの内容を詰めていけば、質は上げられるが、それはある意味患者側の努力次第。

 

どうしても、自転車に乗るところまでと思った私は、リハビリの継続と「脳出血のリハビリの範囲を越えた」質と量を模索したからだ。

 

たが、あの彼は、仕事や家族を考え、歩けるようになったのだから、仕事復帰を優先したのだろうと思う。

 

確かに日常生活は最高のリハビリ。それは認める。が、専門家と歩めないのは明らかに不利だ。進化の術を知ることが出来ない。

 

結果として私と同じ位の片麻痺でありながら、彼のQOLはどうなのだろうか?私は既にスポーツ用品のサポーターで、杖無しで歩ける。

 

この一年で歩行補助具が2つ変わっているし、杖も卒業した。

海外や国内出張、旅行も出来、車も運転出来る。

 

対して四点杖の彼は、雨の日に傘をさして出かけることすら出来ない。

 

現役世代の脳卒中患者一人一人が、専門家とリハビリを続けながら、社会に復帰できる仕組みと支援が必要だと思う。

 

一度、向い側を歩く彼とじっくり話してみたいな。

 

 

短下肢装具と僕のサポーター