脳出血から生還~日々続くリハビリを記録

55歳の働きざかりで、脳出血で緊急入院。もう一度「ロードバイクに乗りたい」「ツールド東北に出たい」男の闘病記。

83歳の入院仲間の涙

 

山野きくさん(仮名)はオシャレなおばあちゃん。
今、お孫さんは台湾の大学に行っているそうです。

大学の中は全て英語、
日常は中国語(北京語)、

まさにこれからの時代にマッチした教育を受けています。


アメリカ、上海に駐在した息子さんが
息子さんに台湾留学を勧めたようです。


きくさんは水泳が好きで、毎週ジムで泳ぎ、
旅も好き、
高校のクラスメイトと沖縄で泳いだことを
楽しく話してくれます。


きくさんの周りは、いつも人が集まり、楽しく会話しています。


ですが、一度だけ叔母様の話をした時に、
感情が溢れ、
ボロボロと涙を流しながら、お話をしてくれました。

叔母様は息子二人を戦争で亡くしました。
二人とも戦死。


時間が経って、ある時、心のない一言で
叔母様を泣かせたそう。


ある人が、息子二人が亡くなった叔母様に向かい

「軍人恩給(戦死者恩給)が出るからいいわね」

と言い、叔母様は涙を流し、

「金など要らぬ。息子たちを返して欲しい」


と泣き崩れた、と。

きくさんも涙をボロボロ流して話してくれました。

発言した方にとっては、何気ない言葉で、
発言した方は傷つける気もなかった、だろう。


何気ない一言が、他人を傷つける。
コミュニケーションは難しいいですね。

私も二言多いので、気をつけてよう、と
キクさんの涙に教わりました。