山野きくさん(仮名)はオシャレなおばあちゃん。
今、お孫さんは台湾の大学に行っているそうです。
大学の中は全て英語、
日常は中国語(北京語)、
まさにこれからの時代にマッチした教育を受けています。
アメリカ、上海に駐在した息子さんが
息子さんに台湾留学を勧めたようです。
きくさんは水泳が好きで、毎週ジムで泳ぎ、
旅も好き、
高校のクラスメイトと沖縄で泳いだことを
楽しく話してくれます。
きくさんの周りは、いつも人が集まり、楽しく会話しています。
ですが、一度だけ叔母様の話をした時に、
感情が溢れ、
ボロボロと涙を流しながら、お話をしてくれました。
叔母様は息子二人を戦争で亡くしました。
二人とも戦死。
時間が経って、ある時、心のない一言で
叔母様を泣かせたそう。
ある人が、息子二人が亡くなった叔母様に向かい
「軍人恩給(戦死者恩給)が出るからいいわね」
と言い、叔母様は涙を流し、
「金など要らぬ。息子たちを返して欲しい」
と泣き崩れた、と。
きくさんも涙をボロボロ流して話してくれました。
発言した方にとっては、何気ない言葉で、
発言した方は傷つける気もなかった、だろう。
何気ない一言が、他人を傷つける。
コミュニケーションは難しいいですね。
私も二言多いので、気をつけてよう、と
キクさんの涙に教わりました。