脳出血から生還~日々続くリハビリを記録

55歳の働きざかりで、脳出血で緊急入院。もう一度「ロードバイクに乗りたい」「ツールド東北に出たい」男の闘病記。

「坂角のえびせん」で盛り上がる。おしゃべりすると顔の麻痺が良くなる

前橋さんは、最近入院してきた。

80歳ぐらいのおばあさん。

 

今朝、坂角のえびせんべい、の紙袋を持っていた。

紙袋の中に「えびせん」が入っているかは分からないが、

 

「坂角のえびせん、うまいです」と言うと、

 

 

中身はえびせんではなく、洗濯ものよ、と前橋さん。

看護師さんも加わり、数人で坂角のえびせん話で

盛り上がる。

 

前橋さんは、笑った弾みにむせてしまい、

そのむせかたで、またみんなが笑う、みたいな。

 

前橋さんいわく、病院ではあまり笑ったことがないので、

と言う。

つい2日前も、僕が前にいた病院から転院組で、

「あの病院あるある」の話で大笑いした。

 

私が来てから、ホールで話す人が増え、

笑い声が出るようになった、と

理学療法士さんに褒められた。

 

山野キクさんといい、笹原さんといい、

よく話し、よく笑う人達は、顔のマヒがすごく良く

なっている。

 

笹原さんなどは、別人だ。

 

涙にくれるも1日、

ベッドに引きこもるも1日、

みんなと笑って過ごすも1日。

 

同じ一日なら、私は3番目だ。

そして、笑う門に福が来て、

超ベテランマダムたちに囲まれて、

皆で楽しく頑張りたい。

 

いや、夢中に生きたい。